Ambassadors In Action

Misato Nagakawa

Misato Nagakawa

美里さんは2018年からNPO法人 Wake Up Japanの理事を務めています。

OYW サミットに参加した年と国:
2013 南アフリカ・ヨハネスブルグ

言語:
英語、日本語

リンク:
Wake Up Japan
Linkedin

RUI

こんにちは!今日は国際女性デーのための特別インタビューに答えていただいてありがとうございます。まずは、みさとさんとOYWとの出会いについて聞かせてください。

私がOYWサミットに参加したのは、2013年の南アフリカ大会でした。もともと学生時代から国際問題について興味があり、学生時代は模擬国連で活動しながら、その繋がりでInternational Development Youth Forum (IDYFと) いう学生団体の立ち上げに2012年に関わることになりました。

国際開発や国際問題について、日本で実際に海外の人々と論じる機会が少ないことに問題意識を感じていたことから、それができる国際学生フォーラムを2013年の春に開催しました。その際にOYWのことを知り、現リーダーと次世代リーダーとが一堂に会する、という機会がとても魅力的で興味を持ったので、ぜひサミットに参加したいと思いました。

Misato Nagakawa @ OYW 2013
RUI

なるほど!みさとさんがそのように国際問題に興味を持つようになったのはいつ頃からなのでしょうか?

世界は一つの国だけでできているわけではないので、世界の他の国々の人と生きるということに小さいころから興味がありました。小学校6年生以降、サマースクールのため1人で海外に出させてもらえたことも大きかったと思います。このときの経験はその後の私に大きく影響を与え、高校1年生の時にはアメリカに一年留学しました。国際的な環境で国際問題について学べる環境を探し、大学は迷わず上智大学の国際教育学部に進学しました。

RUI

小中学校時代の経験が現在に生きているのですね。大学では念願かなって専門的に国際関係について学ぶことになるわけですが、みさとさんにとってもっとも大きな学びはどのような点だったか教えてください。

学生時代は模擬国連にも4年間参加していました。この時の経験は大変貴重で、私自身の人間としてのベースを形成することができました。

模擬国連のように異なるいろいろな国の立場にたって国際問題を議論する機会を与えられると、自分が普段考えも及ばないようなことに強制的に頭を巡らせる機会に恵まれます。日々の生活では特に自分が関心がなかったり立場が違う国の気持ちになって考えてみると、私たちが普段思っていることとはずいぶん乖離があることに気づかされるのです。これは私にとっては大きな学びでした。

特に東アジアの国々についてはこれが顕著で、地理的には日本ととても近いにも関わらず、心理的にはものすごく遠いのだ、ということに気づかされ愕然としました。次世代を担うリーダー達が、今後それら東アジアの国々と「地理的に近くて心理的に遠い」というポジションにならないようにしたい…というのはその後の私の人生の軸となっています。

RUI

みさとさんが東アジアに特に力を入れていらっしゃるのはそこから来ていたんですね。

そうですね。あの時の思いが、東アジアの和解に取り組んでいる今の私につながっていると思います。模擬国連でいろんな国の立場や考え方に触れられたことも大きかったですし、特に学生時代に日中韓ユースフォーラムに参加した経験から人生が大きく動き出した実感があります。

日中韓はこれほど地理的に近いのに、これほど考え方も違うのだ、ということに改めて驚かされましたし、日本の自分たちの世代が自国についての理解があまりに浅い…ということも衝撃的でした。先の太平洋戦争から76年以上の時間が経過しているにも関わらず、いまだそれを乗り越えられていない原因はここにあるのかもしれない、と思ったのです。歴史的に見ても隣国同士はいさかいを起こしていることが多いです。そして私たちの世代が現状を現状のままにしておけば、必ずこれがそのまた次の世代にとって負の遺産として残ってしまいます。これをどうにかして回避できないだろうかというのが私にとってのミッションです。

RUI

みさとさんがそのようにご自分のミッションを確信されるようになったのはいつ頃からですか?

先ほど述べた日中韓ユースフォーラムもそうですし、アメリカ留学や、大学院で中国・韓国へ留学し学んだことも大きな気づきを与えてくれました。当時は韓国や中国出身の友人も数多くいたのですが、彼らとともにした時間は本当に豊かで、私に多くのことを教えてくれたように思います。

しかし、お互い普段は仲が良くてもふとした瞬間に国対国がかかえる軋轢にひっぱられた国民感情に戻る瞬間があります。多くの東アジアの人々は見た目は似ていますが、バックグラウンドも考え方もそれぞれ異なります。相手の社会に入って相手の価値観を自分事としてとらえることがいかに大事かを学びました。彼らの顔を思い浮かべてみると、やはり東アジアの普通の人々の間で国民感情を良くしたいと改めて強く思います。

Misato Nagakawa At The Forum
RUI

示唆に富む学生時代を過ごされたみさとさんですが、卒業後のキャリアはどのように選択されたのですか?

世界を変えたいと思ってはみてもそのための能力がなければかなわないことですので、まずはITの知識とスキルが必要だと直感的に思い、IT系の企業に就職しました。そのころちょうどアメリカでトランプ氏が大統領選に当選し、当時のニュース番組を見て世界が大きなうねりの中で動きだしたことに居ても立っても居られない思いだったことをよく覚えています。

その思いに突き動かされるように、アジアでの市民外交サポートを手掛けるNPOに転職を果たしました。国際部の正社員として様々なことを担当させてもらいましたが、そこで得た知見をもとに、現在はグロービス経営大学院に勤務しています。同時に社会変革やシチズンシップ分野の教育団体であるNPO法人Wake Up Japanの理事としても活動しており、「東アジア平和大使プロジェクト」を2020年度に年間事業として立ち上げました。現在は月1回、日中韓の平和や歴史、社会、文化、経済などについての少人数制でのダイアログをオンラインで実施しています。

RUI

日々さまざまな困難に立ち向かっていらっしゃると思いますが、みさとさんのリフレッシュ方法を教えてください。

愛犬との時間は大切な癒しのひと時ですね!またおいしいものを食べることが大好きなので、食の時間も大切です。北京留学時代の影響が大きく麻辣湯という、辛いスープにハマっています。

読書も好きですが、政経やビジネス本ではなく、物語や小説を読むことが好きですね。誰かが書いたストーリーやファンタジーを読むと、心に栄養を与えられる気がします。

RUI

自分自身の思う道へ進むことが困難な人もいます。どのように自信や決断力を身に着けていったらいいかわからない…という人たちにぜひメッセージをお願いします。

やはり自分を信じることだと思います。自分で自分のことが好き、と言える能力はとても大切です。私はシングルマザーの家庭で育ちましたが、あとから思えばこれがマイノリティとしての経験になり、相互理解という点において私を助けてくれました。また周りが応援してくれたことも大きかったと思います。おかげで自己肯定感が強くなりました!ぜひ身の回りにご自身の思いを話していって、たくさんの応援団を作っていってください。

私も、常に自分の役割を強く認識するようにしています。日中韓の国民感情の摩擦をなくし、東アジアを真に平和にすることが自分のミッションなのだ!と強く感じていることが、私自身を強くしてくれていると思っています。

また、女性の皆さんには、日本の女性は世界的に見ても大変優秀ですし能力も高いということを改めてお伝えしたいと思います。けれど、優秀な人材であればあるほど、能力を活かして活躍したいと思えば思うほど、国外へ出てしまう人が多いように感じています。彼女たちが、海外経験を積んだあとは日本に戻ってきてくれるような社会にしていきたいですし、そうなるべきだと思って私もこれからますます頑張っていきたいと思っています。

Misato At One Young World 2020 Tokyo Caucus
AMBASSADORS IN ACTION – Misato Nagakawa
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