Day Three レポート

日付:  2020年10月25日

場所:  BMW GROUP Tokyo Bay

ハイライトビデオ: OYW Facebook Page

The EDUCATION Session

"Re-imagining Education In The 21st Century"

in partnership with

宇佐美潤祐

アンロック・ポテンシャル
CEO

堂本 剛史

サタデーキッズ・ジャパン
カントリーマネージャー

松田悠介

クリムゾンエデュケーションジャパン
カントリーマネージャー

岩澤直美

カルモニー
CEO

徐亜斗香

NewsPicks
アンカー

堂本 剛史

OYWコーディネーティング・アンバサダーを務める堂本剛史氏は、ユーモアを交えながら、教育への情熱を持つようになった経緯を語りました。堂本氏は、ホンジュラスでホームステイをした際、ホームステイ先のお姉さんが同じ本を何度も何度も読んでいるのを見たという、シンプルながらも感動的なエピソードを披露しました。彼女に理由と聞くと、「家には4冊しか本がないから」と答えました。これが堂本氏が初めて真のリーダーシップを発揮する機会になり、彼はそれを掴むために地域の人たちを集めて町初のコミュニティ図書館を設立しました。現在は、サタデーキッズジャパンのカントリーマネージャーとして、教育への情熱を発揮し続けています。

教育セッションのWords Of Wisdomスピーカーの宇佐美潤祐氏は、教育だけでなく、ダイバーシティとインクルージョンについても提唱しました。Unlock PotentialのCEOである宇佐美氏は、自分の人生をどうしたいのかを明確に理解することが、幸せで充実した人生を送るための道を切り開くことにつながるという、自身の著書「Lead the Jibun」の主な理論を語ってくれました。

宇佐美潤祐

パネルディスカッションでは、OYWJアンバサダーの岩澤直美氏(カルモニーCEO)と徐亜斗香氏(ニューズピックスのアンカー)のお二人に加え、スペシャルゲストとしてクリムゾンエデュケーションジャパンのカントリーマネージャーである松田悠介さんをお迎えして、パネルディスカッションを行いました。

教育セッションでは、新型コロナウイルスの教育への影響や教育の公平性、子どもたちに多様性を教えることの重要性、若い女の子が将来リーダーシップを発揮できるように教育する方法など、多様なトピックについて、パネリストたちが考えを共有するだけでなく、お互いに議論を交わしました。

“A one size fits all educational policy does not fit every student’s need.”

- 松田悠介 -

松田氏が教育の道に進むきっかけとなったのは、中学時代のいじめでした。日本にはいじめに苦しむ多くの生徒がいますが、松田氏は幸運にも先生の存在に恵まれていました。幼い頃から、将来は先生のような人間になり、かつての自分のような人に、ふさわしい教育を提供したい考えていました。彼は、日本の若い学生や社会人が日本を客観的かつ批判的に見るためには、「海外での体験」が重要であると確信しており、最近のオンライン教育ブームは、より多くの学生や若い社会人がオーダーメイドの教育体験を求める中で、今後も成長していくだろうと述べました。

岩澤直美

岩澤氏は、自身が複数の国の様々な学校に通っていたという事実を最初に述べました。また、日本では、国際的な経験やバックグラウンドを持つ学生に対して、いまだに言葉にならない差別があることを強調しました。彼女の会社「カルモニー」は、教育と文化を調和させ、日本の子ども達に国際経験豊かな学生との交流の機会を提供する必要性から生まれました。彼女は、新型コロナウイルスの影響で、誰もがオンライン教育の多様な選択肢を目にし、認識することを余儀なくされていると述べました。しかし、学習スタイルや性格が異なるため、人間的な要素も考慮する必要があると付け加えました。

大阪で育った徐氏は、日本の公立学校とインターナショナルスクールの2つの学校に同時に通っていたという、非常にユニークな教育経験を持っています。高校は上海で中国語を学び、大学はアブダビで世界中の学生と出会いました。さらにアルゼンチンとガーナへの訪問では、世界の教育の大きな格差を目の当たりにしました。彼女が設立に関わっている姫路女学院のリベラルアーツプログラムは、「内なる好奇心」というコンセプトに基づいて作られており、国で決められた「ワンサイズフィッツオール」のワンパターンなカリキュラムではないと述べました。

徐亜斗香

最後に堂本氏が、サタデーキッズジャパンとグラミン・ニッポンとの共同プロジェクトであるシングルマザーのコーディングスキルのトレーニングとエンパワーメントを含む、今後の活動を発表し、セッションは盛況のうちに終了しました。また、東京コーカスへの参加者がより多くを学べるよう、カルモニーのダイバーシティ・ワークショップや、スタンフォード大学のe-アントレプレナーシップ・プログラムが案内されました。

Key Takeaways:

  • 対話を重視することも大切にしつつ、個人や文化の違いを尊重しましょう。
  • ニューノーマルや新型コロナウイルスの流行を利用して、オンラインで新しい教育の機会を探り、自分のニーズに合わせて教育を受けましょう。
  • 苦しんでいる生徒や子どもを見かけたら、彼らの味方になってあげてください。
  • 教師は、生徒の意見や経験から学ぶことで、生徒の立場に立つことができます。
  • すべての学生が同じリソースと機会を得られるような教育インフラに向けて努力しましょう。

In Closing

田村洋祐

2.5日間のコーカスで行われた各セッションの簡単な総括とハイライトビデオ放映の後、OYWコーディネーティング・アンバサダー、東京コーカスリードの田村洋祐氏が登場。彼は、自身の体験談を語るとともにOYWの活動や、誰も取り残されないよう、世界をより良い場所にするために努力を続けている多くのアンバサダーたちに刺激を受けていると話しました。彼はOYWアンバサダーがこの東京コーカスを起点に社会課題に対してアクションを起こし、その成果をOYW東京サミット2022のセッションで世界に向けて発表すると述べました。

最後に、OYWの共同創設者であるデビッド・ジョーンズ氏が、2022年5月23日から26日まで東京で開催されるOYWサミットに向けての意気込みを語ったビデオメッセージと、OYWのパワーを伝える動画で東京コーカス2020は締めくくられました。

デビッド・ジョーンズ

BMW JAPANと素晴らしいパートナー企業の皆様、そして東京コーカスを大成功に導いてくださった皆様に感謝します。また、2021年のミュンヘンと2022年の東京でお会いできることを楽しみにしています!

KEY DATA:

  • 25社以上のパートナー企業
  • 110人の現地参加者
  • 1,000名の参加登録者
  • 46カ国から3,500以上のライブストリームを配信
  • 30万人以上のソーシャルメディアリーチ
OYW TOKYO CAUCUS 2020 – Day Three レポート – 教育
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