IWD 2021

国際女性デー

2021年3月8日

#ChooseToChallenge #IWD2021
#ChooseToChallenge #IWD2021
名前: 日下部 奈々
会社: ソフトバンク
職業: 人材開発 & サステナビリティ

ソフトバンク株式会社で活躍されている日下部奈々さん。テック系の企業やスタートアップといえば、いかにも男性社会「ボーイズクラブ」社会であることが脳裏に浮かびますし、またそのことが昨今取り沙汰されるようにもなってきました。それはシリコンバレーでも日本でも残念ながら変わりません。この社会課題に対してはあらゆる人々が真摯に取り組んでいますが、最新のソフトバンク社のレポートでも、ソフトバンク従業員の約30%が女性ですが、そのうち管理職に就いているのは現状6.6%であることが報告されています。ワン・ヤング・ワールド・ジャパンは、このような男性がマジョリティを占める社会で成果を出すためにはいったい何が必要なのか、そして次のリーダーたるべき人材が同じように成功するためには私たちは今何をなすべきかについて、ソフトバンク人事部門のベテランとして活躍されてきた日下部さんにお話を伺いました。

DAREN

さっそくインタビューをはじめたいと思います。私はいつもその人が学んできたことやそれがどのように進路に影響したかについて伺っているのですが、日本では大学で学んだことが仕事に直結しているわけではない、という人が多いように思います。でも、日下部さんの場合は、大学での学問と職種が一致していますね。

NANA

そうですね。実はもともと人の多様性や人と人との関わり方に興味があったものですから、立教大学で歴史学と文化人類学を専攻していました。卒論はネパールの人々における文化と社会の影響がテーマでしたね。

DAREN

具体的にどんな内容を学ばれたか教えていただけますでしょうか?

NANA

実に多くを学ばせてもらいましたが、中でも非常に印象的だったのは、世界には素晴らしい多様性があるとともに、極端に不平等な社会構造があり得るのだということ、そしてその結果として発生する社会的な相互作用についてです。

DAREN

なるほど。では次に、現在の職に就くことになった経緯を伺いたいと思います。ソフトバンクというのはもともとご自身が希望されていた就職先でしたか?

NANA

どのような仕事に就くかを私が考え始めたころは、まさにインターネットの台頭が目覚ましく、どのような業界に入ってもビジネスモデルのパラダイムシフトが起きるといわれていました。そのためインターネットに次々とチャレンジしているような企業を選べば自分も成長できるのではないかと考え、ソフトバンクを志望することとなったのです。
入社した当初は、新入社員の多くが志望する営業や経営企画を私もやりたいと思っていました。が実際に配属されたのは人事部。正直なところ最初はがっかりしていましたが、もともと人の行動や環境の相互作用に興味があったので、実は事業と人をつなぐ人事の仕事が自分にはピッタリではないかということにすぐに気がつきました。

DAREN

むしろ運命的という感じでしょうか?

NANA

そうですね、そう言ってもいいかもしれません。

DAREN

ソフトバンクがD&Iに非常に積極的だというのはよく知られている話かと思いますが、社員の男女比にすると実は7:3ですよね。この中で、ご自身はどのように成功されたと思われますか?

NANA

男性がマジョリティを占める社会で生き抜くために、自分自身の性格やコミュニケーションスタイルを男性側の文化に合わせようとする日本人女性はたくさんいますし、実際私も初めはそうすべきかもしれないと考えたこともありました。でも長らく人事の仕事に携わることで、男女問わず「その人らしくあること」こそが何よりも大切だと確信できるようになりました。また、自分自身であることに対する不安や恐れにうち勝つことが、長い目線で自分の人生の成功のためには大切だと思います。

DAREN

ソフトバンク人事部で達成した成功例を教えてください。

NANA

私は長年多くのチャレンジをさせてもらえたと思っていますが、中でも女性リーダー層に対するメンタリングプログラムはジェンダーイクォリティへのアプローチに有効だったと思っています。一般的な研修プログラムももちろん重要ですが、本当の意味での人材開発となると、双方お互いに学び合うのが最も効果的です。メンタリングは双方向で行われますので、その結果、会社に対して真の価値を生み出すことができました。

DAREN

公益財団法人 孫正義育英財団にも出向されていましたよね。どのくらいいかれていたのでしょうか?

NANA

2年間でしたが、もう本当に素晴らしい時間でした!ご存知ない方のために説明しますと、孫正義さんが設立された、才能あふれた日本の若い人材を支援する財団です。ここで、私も日本、そして世界には多くの素晴らしい若者がいると改めて確信しました。ワン・ヤング・ワールド・ジャパンの中にも(財団生が)いらっしゃいますよね。

DAREN

仰る通りです!実際そこではどのような経験をされたか、もう少し詳しく教えていただけますか?

NANA

財団のコミュニティマネージャーとして、非常に多くのことを経験させてもらいました。シリコンバレーのスタートアップやスタンフォードやUCLAのようなアメリカの大学を訪れるサマープログラム開発・現地同行もしましたね。財団は、財団でしか得られない経験とネットワークを最も重要なものと位置付けていらっしゃいます。

DAREN

そこから今日に至るわけですね。孫正義育英財団を経てソフトバンクの新部署であるSDGs部門へと異動することになったのはどのような経緯でしたか?

NANA

私にとってはとても自然な流れだったと思っています。SDGsは、単に企業が現状のCSR活動に自己満足するためのチェックリストのようなものであるべきではありません。SDGsは、事業そのもの、さらに社員の行動や信念体系と組み合わせてこそ、最も効果を発揮するのです。そのことを追求してみたいと思いました。

DAREN

個人的に最も関心のあるSDGsゴールはどれですか?

NANA

もちろんSDG5、そして、ゴール8「働きがいも経済成長も」やゴール10「人や国の不平等をなくそう」にも関心を持っています。

DAREN

「働きがいも経済成長も」といえば、ご自身もかなり多忙な日々だと思いますが、最近のワークライフバランスはいかがですか?

NANA

かなりいいと思っています。リモートワークが普及したおかげで、仕事への情熱はそのままに、夫や子ども達との時間を増やすことができました。もちろん課題もありつつですが、ポジティブな側面の方が多いです。

DAREN

パートナーも日下部さんのキャリア選択を支持してくれているのですね。

NANA

そうですね。お互い忙しくしていますので、アクティブコミュニケーションは非常に大切です。最初のうちは双方の価値観の相違から衝突することもありましたが、丁寧に話をしあうことで、お互いへの理解を深めることができました。どちらか一方に寄り掛かるのでもなく、夫は私の非常によき理解者でいてくれています。

DAREN

素晴らしいですね。仕事と家庭とを両立させるのはやはり困難もあるかと思いますが、ご自身なりのやり方を見つけられたというわけですね。

最後に、今この記事を読んでくれているまだキャリアやワークライフバランスについて向き合いはじめたばかりの若い世代に向けて、ぜひメッセージをお願いします。

NANA

先ほども述べたように、大切なことは「自分らしくあること」。シンプルですがこれに尽きると思います。自分自身であることを決して怖がらないでほしいと思います。周りの目や評判に振り回されすぎず、あなた自身は何のために仕事をしているのか?そのことに集中してください。

DAREN

今日は貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました!今後のソフトバンクでのますますのご活躍を楽しみにしています。

NANA

ダレン、こちらこそ素敵なインタビューをありがとうございました。

日下部 奈々
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