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開会式の興奮から冷めないまま、大会2日目を迎えました。ユニリーバ・ジャパンの人事最高責任者であり、日本の経済界で大変尊敬されている島田由香氏による基調演説(事前録画)から始まりました。ユニリーバはOYWの長年のグローバル・パートナーであり、前最高経営責任者のPaul Polman氏はじめ、現最高経営責任者のAlan Jope氏、他の役員達がこれまでの自分達の経験やノウハウを、年に一度開催されるOYWの世界大会で代表団に共有してこられました。島田由香氏が伝えた「発想のリーダーシップ」が皆の心を打ち、次に続いていくその日全体のセッションの雰囲気がポジティブなものになりました。
SVP of Human Resources
LVMH Japan
Co-founder
WomEnpowered Intl
President & CEO
Givenchy Japan
Chief Urban Officer
scheme verge inc.
Gay Activist
2015 OYW Ambassador
SDG5(ジェンダー平等)と10(不平等の撤廃)は、日本社会において女性とマイノリティにとって平等を実現するためにOYWJが重視しているゴールです。このセッションは東京コーカスのコアとなる企画であり、OYWJアンバサダーたちも一生懸命準備してきました。本セッションでは、LVMHジャパン・ヒューマンリソーシズのシニヤ・バイス・プレジデントのステファン・ヴォイヤー氏、ジバンシイ・ジャパンCEOのクリスティーン・エドマン氏を特別ゲストとして迎えました。
ステファン氏は、多様性とインクルージョンについて、自身の考えを力強く語りました。ステファン氏によれば、ひとりひとりを受容する環境を生み出すには、官民双方の努力が必要となる、とのことです。彼は、魅力的でインクルーシブな環境を作るための、4つの具体的なアプローチ(鼓舞する、代表する、挑戦する、支える)を共有し、新たなビジネスやNPOを始めようとしている若者たちを鼓舞しました。スピーチの終わりにには、One Young Worldが真に多様でインクルーシブな世界を実現するためのチェンジ・ドライバーであり続けることへの期待を述べて頂きました。
LVMHが行うインクルージョン施策に関する短いビデオのあと、OYWJアンバサダーであり、ウィメンパワード・インターナショナルの共同創設者である中尾有希氏が、本セッションのファシリテーターとして登壇しました。ステージを共にするパネリストは、ジバンシイ・ジャパンのプレジデント兼CEOのクリスティーン・エドマン氏、OYWJアンバサダーでスキーム・ヴァージInc.のチーフ・アーバン・オフィサー(CUO)の高堰うらら氏、同じくOYWJアンバサダーでネットフリックスの「クィア・アイ in Japan!」に出演もしたゲイ・アクティビストのKAN氏。
エドマン氏は、自身の育った環境や職場での経験を、オープンに共有してくださいました。組織のリーダーである彼女自身も含めて、「無意識のジェンダー・バイアス」に注意する必要性について語り、またダイバーシティ&インクルージョンが人事や広報に関わるだけではなく、組織全体にとってリアルな課題であることを訴えました。
KAN氏、高堰氏は、社会構造や社会的な特権に対する考えを語りました。例えば、普段の会話に潜む差別的な言葉やフレーズは、平等の実現を阻むという理由から変更する、あるいは完全に排除するべきであるとの考えを話しました。また、個々人が自身の持つ特権を理解し、それを善いことのために使うべきだとも訴えました。
都市開発に携わる高堰氏は、日本の都市や様々な製品のクリエイターやデザイナーがいまだにほぼ男性であること、そのために女性の経験が反映されないデザインを生み出していると語りました。
セッションの終わりには、LVMH JapanがOYWとの協力関係を築き、今後様々なコラボレーションの機会を模索していくという喜ばしい発表がありました。日本では、国際女性デーにおけるELLESLVMHを中心としたコラボレーションをはじめ、OYWJとの連携を通じて女性のエンパワメントに対する啓発や促進を行っていきます。
Key Takeaways: